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人材不足はIT導入の壁、でもITは人手不足解消のきっかけに

新型コロナウィルスによる経済への影響は、今後、特定の業種に限らず事業者にとっては大きな問題として取り上げられるテーマになるでしょう。新たな生活様式や新たな日常は同時に新たな産業を創出していきます。異業種大手企業の合併、企業のM&Aの加速、ベンチャー企業によるビジネスイノベーションが生まれます。間違いなく今後、事業者にも迫りくる事業の継続とITの視点で人手不足の解消のきっかけになるよう、そして社内にITの専門知識がなくても、ITの活用ができる方法をお届けいたします。

人材不足はIT導入の壁、でもITは人手不足解消のきっかけに

人材不足はIT導入の壁、でもITは人手不足解消のきっかけに

目次

人手不足解決の切り札はIT推進のはずが、そこでも人材不足の壁がある。
IT投資を行っている企業は、未投資の企業に比べ売上高や利益率が高い傾向です。
すでにIT投資をはじめている企業にとっても「人材」の問題が大きな課題が残る。
統合パッケージアプリケーションの導入で標準化を図る。
まとめ

人手不足解決の切り札はIT推進のはずが、そこでも人材不足の壁がある

国内の少子高齢化の加速に歯止めがかかりません。2020年9月の自由民主党の総裁選挙のテーマになる大きな課題です。出産費用の無償化、保育園費用の無償化(施工済)の政策を施しても、国内総人口は減少しています。同時に構造的に生産年齢人口(15歳以上〜64歳以下)も減少するので、人材確保は今後も深刻な課題です。また、後継者がいないことで黒字倒産の事例も挙がっています。黒字倒産の場合は特に早期にITを導入することでその倒産を防げたかもしれません。しかし、専門知識を必要とするITの導入には社内の人材は消極的であり、ITの導入はコストと捉えられがちなため、結局、人材不足はIT導入の壁となり、結果的に人手不足の解決は後回しとなっているのが現状です。

IT投資を行っている企業は、未投資の企業に比べ売上高や利益率が高い傾向

ITに対して積極的に投資をしている企業は、未投資の企業と比較すると、売上高・売上高経常利益率が高いのです。それは、営業活動に専念できること、事務処理のIT化により人件費などの経費削減により利益をアップさせているのです。しかし、現実は、中小企業にIT投資を阻害する理由は、「ITを導入できる人材がいない」ことでしょう。それは例えば、中小零細企業では会計ソフトの未導入企業約30%、PCの未導入企業が約20%程度という数字が物語っています。

デジタル世代が重宝される。経営者の新たな人材発掘

デジタル変革による社会構造は大きな変化を遂げています。全世界の国民が手にするスマホもたったの10年足らずで国民に普及し、今では大きな社会インフラデバイスとなっています。反面、国内の総人口・生産労働人口が減少していく傾向にある中で、社会経済を担う人材にも大きな変化と混同世代がすぐ目の前にやっていきています。それは、大きく3つの世代に分類でき、アナログ世代・アナログとデジタル世代、生まれた時からデジタル世代という人材の混同です。これから何年か後にはキーボードを使用せずとも、言葉でITの操作ができる時代が到来します。これからのIT導入の人材確保という観点と同時にデジタル世代の当たり前を積極的に活用する意識が経営者には必要なのかもしれません。

ITは設備ではなくアウトソーシング

また、これまでのITの導入は、業務効率のための機械設備やセキュリティ対策のための設備投資などが主流でした。結局、ITに詳しい人材が不足していることから、費用対効果を理解できず、最終的にコストの判断となる後ろ向きIT導入の傾向が強いのではないでしょうか?そこで、最近では中小企業でも大手企業に引けを取らないITを利用できるためのクラウドサービスやITアウトソーシングサービスが多様な業務領域で提供されています。
今までは数年の設計と構築期間を経て導入をしなければならなかった業務を効率化する統合パッケージソフトですら、今や短期間に導入ができスマホとパソコンを活用し、かつシステムはクラウドアウトソーシングということが可能となっています。

まとめ

中小企業だけではなく大手企業も含め日本社会では、ITに精通する人材不足が企業のデジタル変革の遅れとなっているのは事実です。しかし、この不可逆的な事実だからこそ、
新たな事業成長のためのIT導入方法やIT技術が進化していることも事実です。
中小企業の人手不足は、ITをクラウドサービスやアウトソースなどの形態を活用することで売上・利益率のアップ、事務処理の効率化へ進むものと考えます。

 

 

記事作成:クラウドソーシング
編集・監修:株式会社インストラクション